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☆- 大根仁の脳天日記 -☆

(2002/10)


[ 朝焼け。 ]
朝焼けの時間が遅くなってきた。
春〜夏にかけては4時くらいに仕事を終えると
帰り道、ちょうど朝焼けを見ながら車を走らせることができる。
今はもう6時くらいかな。

朝3〜4時くらいに帰路の途中、家の近所を車で通ると
必ず、腰を思いっきり曲げておそらく自宅周辺を掃除している
婆さんがいる。時間的に考えても夜更かしではなく
早起きなのだろう。
前なんか一度、2時くらいにいた。
2時!早起きにもほどがある。

朝、打ち合わせのはずが相手の都合で出来なくなる。
昼、1本打ち合わせして午後から「ミツオ」編集。
とりあえず、4本全話最後までラフにつないでみる。
撮ってきた素材を一番最初に初見で観るのは
編集のオペレーターさん、ギャグものをやると
まず気になるのが、このオペレーターさんのリアクションだ。
制作スタッフや記録さんはもう死ぬ程その芝居を観ているため
ほとんど感覚が麻痺してしまっているので
オペレーターさんのリアクションが
視聴者に近いリアクションとなる。
で、今回の「ミツオ」はオペレーターさんが
常に笑いっぱなしだ。
OK!OK!大丈夫!!これは面白い。

あのオペレーターさんが笑い上戸でないことを祈るばかりだ。
2002/10/31(Thr)


[ あれ? ]
日記の日にちがずれていたので直そうとしたら
1日どこかに消えてしまった。
何を書いてあった日だ?
「ミツオ」の本番のことだったかな?
まあいいや。

「ミツオ」準備〜本番
と、「ミツオ」仕上げや別のいくつかの仕事の準備
の、合間の比較的のんびりした日。
事務所に行かず、外で打ち合わせを2本。
と、前から気になっていた場所のロケハン。
ロケハンといっても具体的な目的の無いロケハン。
素敵な場所だが、いつ無くなってもおかしくない建物。

「向田邦子の恋文」(向田和子)読了。
不倫であった恋人が自殺した夜、妹が見た姉(向田邦子)の姿
の描写に涙ポロリ。その恋人が撮っていたであろう何枚かの
写真の美しいこと。

夕方からカチャカチャと書きモノ。

円形脱毛症の薬を求めて薬屋に行くが
「皮膚科に行け」とのこと。

明日から「ミツオ」仕上げ。楽しみ。
2002/10/30(Wed)


[ イレギュラー ]
あの江口寿史が静かに復活をしている。
週間アクション「平成大江戸巷談・イレギュラー」。
久しぶりの連載開始当初は気合い入りまくりの画だったが
何回か「オチ」ているうちに画風が変わってきた。
明かに荒くなってきたのだが、それが実に良いカンジ。
線も太く、コマ割りも単調で背景も無さ過ぎなのだが
それが実に良い。

最近読んだ漫画で良かったのは
コミックHで、よしもとよしともと衿沢世衣子がコラボレイトした
「ファミリー・アフェア」。70ページの大作。
今描くべきホームドラマ。素晴らしい。
これ読んで、久しぶりにスライ&ザ・ファミリー・ストーン
ばっかり聴いている。

昼から打ち合わせ。
年末に行く海外ロケの打ち合わせ。
夕方、ちょっと泳いで
夜、R−40のライヴへ。
カメラを廻すつもりで行ったら人数が足りていたので
ゆっくりとビールを飲みながら。
フロアで立ち見してたらすっかり気持ちよくなる。
「こういうハコ、増えたなあ。」
って話を同じくフロアで観てたKERAさんと。
昔は都内で一番大きなライブハウスは渋谷のライブインだった。
ライブインの次はもうホールだったもんなあ。

色んな知り合いと会った。
「あんたの日記は暗い!」と某知り合いというか
かつて大変お世話になった方に言われた。そうかなあ?
その人と一緒に来ていた人の変貌ぶりにビックリ。

そのまま知り合いと渋谷に飲みに行って酩酊。

寒くなったなあ。気持ち良いなあ。

トイレの便座ヒーターのスイッチを入れた。
このまま春が来るまでこの便座くんは寒い朝も雪降る夜も
いつもいつも俺のケツの為に頑張ってくれるのだ。
愛いやつ。
2002/10/29(Tue)


[ 涼秋。 ]
朝、明日の「演技者。」次回作収録の勉強。
昼、ちょっと編集。
夕方、ちょっと走る。
夜、フジTVにセットの下見。

涼しくなってきた。この季節、好き。

夜、再び勉強。

「北の国から」の特別DVDを頂く。
カルトクイズみたいのがあって、やってみたら
一番難しいレベル5まで全部正解だった。
ちょっと恥ずかしくなった。

先延ばし先延ばしにしている仕事があってそれがヤバい。
所謂「ケツに火がついている」状態。
それでも先延ばし。やべえなあ。

ロッキンオンJAPANの日本パンク特集。
氣志團のインタビューが最高。
自分(おおね)の実家がある津田沼という下品な街があるんだが
翔やんが地元の木更津から津田沼のインディー系のレコード屋に
行こうとしたら駅を出た瞬間、カツアゲされたって話。
もうまさに「津田沼」な話。

2002/10/26(Sat)


[ 最近やたらと腹が減る。 ]
朝、お台場へ。
週末&ゴトウ日ということで早めに家を出たものの
首都高入り口封鎖で遅刻ギリギリ。
今日も楽しい稽古。
某女優さんがスッピン&メガネだったのでドキドキする。
スッピンフェチでメガネフェチの俺。


2002/10/25(Fri)


[ 下北沢へ。 ]
23日。
朝からいくつか打ち合わせやらなんやらこなしてプール行って
夜、下北沢駅前劇場でONE OR 8という劇団の
「ゴールデンアワー」鑑賞。
作・演の田村さん、お若いのにものすごく地に足のついた方。
本当にしっかりしてらっしゃる。
なにしろ顔が良い。なんか30年前くらいの大学生みたいだ。
こう、なんか色んなことを物静かにラジカルに訥々と語って
くれそうな・・・
鑑賞後、色んなことを話したかったのだが
正直、口を開いたら涙が出てきそうで
遠くからお辞儀だけして出てきてしまった。
招待で、タダで観させていただいたのにもかかわらず
とてつもなく失礼な行為。

一緒に行ったCMディレクターの方と、クレッシェンドコバヤシ
(情緒不安定)と、少し飲み。

の後、Vilidg Vaenga:dに寄って本を数冊購入。
「新・中学生日記」(QBB)
面白過ぎて気が狂いそうになる。
あの中学生のダサ面白いカンジをなぜ大人になってからも
表現出来るんだろうか?
「人生で一番ダサい季節・中学時代」
映像では絶対に無理。


24日。
朝からお台場で「演技者。」リハーサル。
朝から夜までずーっと笑いっぱなし。
笑ってるだけで演出にもならず。大丈夫かなあ?
でも面白いんだもん。
なんかTV情報誌にはもうキャストとかタイトルとか
出てるらしいのだが、もう書いてもいいのかな?


稽古終って役者の方々とお台場の居酒屋で飲み。
ここでも大笑い。
この仕事、楽しい楽しい楽しい楽しい楽しい!!
と、書いて、自分へのプレッシャー。
この楽しさをちゃんと映像化しなきゃ申し訳がたたん。

テーマソングは「コミック雑誌なんかいらない」(頭脳警察)
役者さんは・・・
温水洋一さん、大堀こういちさん、松重豊さん
佐伯明さん、森下能幸さん、峯村リエさん、原金太郎さん
野中孝光さん、みのすけさん、深沢敦さん
・・・・・そして安岡力也(現・力也)さん。などなど。

ああ、もう書いてるだけで思い出し笑いしちゃう。

ええと、いつからだっけ?
11月2週目からかな?
よろしくお願いします。

「REDRUM」もよろしくお願いします。
最終回、すごい!!


2002/10/24(Thr)


[ 脂汗。 ]
「演技者。」次回作のリハーサル初日。
今までで一番多い出演者。
今回はギャグというかコメディというかナンセンスというか
なんだかよくわからない作品。
脚本を何回も直しているうちに
面白いんだか面白くないんだかわからなくなってしまって
今日も不安だったのだがいざ稽古をしてみると
すっげえおもれかった。いっぱい笑って気分が良くなった。
円形脱毛症は治らないが。

今夜は「REDRUM」第3話。
よろしくお願いします。

夜、品川プリンスで「狂気の桜」
おもしれえ!おもしれえ!おもしれえ!おもしれえ!!!!!!!





2002/10/22(Tue)


[ 餃子を焼いた。 ]
朝、「演技者。」の脚本直しで早起き。
2時間くらいで終るかと思いきや
色々直しているうちに辻褄の合わない部分が出てきて悩む。
結局6時間くらいかかってしまった。
コバヤシ、助監督の皆さん、すいません。

夕方の打ち合わせの前に、本の整理をしていたら
向田邦子さんの「父の詫び状」が思いがけぬところから出てきて
読み始める。整理は後回し。本の整理を始めるといつもそう。

どこぞの図書館から失敬したままになってるこの本。
たしかいちばん最初の向田エッセイ。
改めて読むと、その文章力たるやもう・・・なんだ・・・すごいぞ。
どのエッセイもまず書き出しの一行から心惹かれる。
「つい先だっての夜更けに伊勢海老一匹の到来物があった」(父の詫び状)
「生まれて初めて喪服を作った」(隣りの神様)
「写真を撮るのはむつかしいが撮られるのはもっとむつかしい」(記念写真)
「この間うちから、蝦蟇口の口金がバカになっている」(細長い海)
「歩行者天国というのが苦手である」(ごはん)
「クリスマスにケーキを食べなくなって何年たつだろう」(チーコとグランデ)
「卵を割りながら、こう考えた」(卵とわたし)

この書き出しの上手さにもうやられてしまう。
主に家族の思い出の事が書かれたこのエッセイ。
体験したはずもないのに、向田さんの育った昭和時代の
家族の在り方みたいなものが、その描写の上手さで
まるでその家で育ったかのように伝わってくる。
いや、それはやはり往年の向田ドラマの映像あっての
ことだろう。
NHK「あ、うん」「阿修羅のごとく」・・・
TBS「ムー」「寺内貫太郎一家」・・・・
大好きだった。


読んで行くうちに
その文体、文章から滲み出るその優しくも厳しい人柄、
観察眼の鋭い感性、文章の書き出しから読者を引っ張るリズム、
「てにをは」の性格さ、敬称の使い分け、ドキリとする毒気、
そして読者を軽く突き放す「結び」・・・
などから、デジャブ感というか
「どこかで読んだような」・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・ナンシー関・・・・・・・・・・

甘っちょろいことを承知で・・・・・・

・・・・・・・お二人は、あの世で仲良くTVを観ながら
ああだこうだ話しているんじゃないだろうか?・・・・・・・・・



2002/10/20(Sun)


[ アルミホイルの帽子は可愛かった。 ]
「演技者。」次回作の脚本作りで作家先生と狭い部屋にヒキコモル。
僕が原稿に直しをチョコチョココマゴマと書いて
作家先生とコレワダメコレワオカシイとか話して
作家先生が原稿を直し始めると僕が次の回の原稿に
直しを入れて・・・・という繰り返し。

夜、食事で外に出る。
気バラシに「サイン」を観る。
釈然としない気分で部屋に戻る。

で、またチョコチョコチョコチョコ脚本を作る。

作家先生はパソコンに内蔵されているCDプレーヤーで
ずーっとパンクをかけている。リズムに乗りながら
キーを叩いている。若いなあ。若いんだけど。

朝、部屋を出なきゃいけないギリギリの時間までネバル。
なんとかカタチになる。

昼、次の仕事の現場に向かう途中
なぜだかマイケル・ジャクソンが聴きたくなり
CDショップに寄ってベスト盤購入。

晴れたり曇ったり雨が降ったりの日。
女ゴコロと秋の空とかいうけど
男ゴコロだって負けたもんじゃない。

フジTVに行って駐車場の受け付けをの記入をしたら
自分の2台前に記入してあったのが「純くん」だった。
「北の国からナレーション」って書いてあった。
まだなんかやってんのか?大変だなあ。

あれ?いつのまにか今日の話になってる。
2002/10/18(Fri)


[ 久しぶりにラーメン屋に行った。「こってりですか?あっさりですか?」普通は無えのかよ!? ]
朝、次回「演技者。」作品のスタッフ打ち合わせ。
脚本に沿って1ページづつ細かく説明。
が、とんでもなくバカバカしい内容なので
真剣に話せば話すほど伝わってんだか伝わってないんだか
わからなくなる。
「ツメが長いんですよ、でも真っ直ぐに伸びるんです。
 インドのびっくり人間みたいのじゃなくて、
 ええと・・・シザーハンズみたいな」
「なるほど。何センチくらいですか?」
「15センチくらいですかねえ?」
「いや、それじゃ付け爪にしても長い時間はもちませんよ」
「どうしましょう?」
「うーん、激しい動きとかあります?」
「そのツメに1本づつ絵を書いてそれがパラパラ漫画みたいに
 動きたいんですけど」
「うーん・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・ご期待ください・・・・・・。

午後からその脚本直しを事務所で。

夜、草月ホールで「業音」(日本総合悲劇協会)観劇。
面白過ぎてスゴ過ぎて気持ち良過ぎて気持ち悪過ぎて。
あああああ・・・・・。

2002/10/17(Thr)


[ 10月16日。 ]
「中田の帰国ファッション、どうなんだ、あれは?」

と、中田が帰国するたんびに友人たちと話題になる。
「いくらなんでも行き過ぎ」
「もう自分でも止められなくなっちゃってるんじゃないか?」
「イタリア人でもあんな服は着ない」
「成田空港の動く歩道がヤツにとってのファッションショーのステージ」
「出発の前日は部屋中、服であふれているに違いない」
「とっかえひっかえ色んな服着て、鏡チェックしてるだろう」
「いっそ飛行機に乗る前と出てくる時で着替えたいくらい
 なんじゃないのか?皇族みたいに」
で、結論。

ヤツは「てっめえ、あんなモデルかぶれのオシャレしてきたクセに
    肝心のサッカーが全然ダメじゃねーかよ!!」
と、言われないようにわざと自らにプレッシャーを与えている。
のではなかろうか?
という結論。

そして今日もヤツはそんなことを言われない、素晴らしいプレー。
出国ファッションも笑わせてくれ。

コマゴマとした仕事の日。


2002/10/16(Wed)


[ E・D ]
右後頭部に突然直径1センチ大のハゲができた。
俗に言う「円形脱毛症」である。
略して「円脱」である。英文字で略すと「E・D」である。
まあ英文字で略す必要は無いのだが。
ちょっと調べてみると円脱は主にストレスが原因でできるらしい
ではないか。

【円形脱毛症の原因は、以前は「ストレス説」や「末梢(まっしょう)神経異常説」が一般的でしたが、最近は「自己免疫説」が主流です。自己免疫とは、体内にある自分の細胞を突然、異物とみなして攻撃してしまう反応です。
 円形脱毛症の場合は、毛球(もうきゅう)の毛母(もうぼ)細胞が体内で異物とみなされたために破壊され、毛母細胞が壊されて発症します。自己免疫は自律神経の異常が引き金となって起こると考えられています。】
勝手に引用。

「体内にある自分の細胞を異物とみなして攻撃」
「自律神経の異常」
・・・・・・・・そうなの?
こんな状態になった憶えはまったくないのだが・・・・
・・・・・まあ、無いこともないか・・・・

オマケに自分は坊主頭なので後から見ると目立って仕方がない。
もう気分は「俺の後に立つな!」ゴルゴ13である。


土曜日、東京現代美術館の「横尾忠則展・森羅万象」に行ってきた。
デビュー以来のほとんどの代表的な作品が15くらいの各テーマ別に
展示されていた。
初期のグラフィック、ポスターデザインを筆頭にどの時代の作品も
素晴らしいのだが正直、自分にとってはちょっと「飛び過ぎ」の作品もあった。
「超精神世界」「滝」「死」「宇宙」この辺りの作品は
小さな子供が観たら軽いトラウマになるくらいのインパクトだ。

しかし最後のブース「Y字路」の作品群に対面すると
それら精神性の強過ぎる作品を経て、ここに辿り着いたのだという
ことを感じた。
いや、おそらく「Y字路」シリーズもまた、横尾忠則にとっては
単なる通過点なのだろう。
ただこの「Y字路」には今までのアヴァンギャルトな
横尾忠則のイメージを覆すくらいの「大衆性」を感じた。
誰が観ても何かを感じるのではないだろうか?

「現代美術」というモノを語れるほどの知識も感受性も無いのだが
なんか、もっと、たくさんの色々な人が観るといいなあ。


気になっていて見逃してしまった
「害虫」(監督:塩谷明彦)をビデオで。
期待通りの傑作。

漫画「神罰」(田中圭一)
パロディをやるならここまでやらにゃあ!
愛情を持ってカウンターパンチ!!
死ぬ程笑った。
「ディズニー部分」「局部くん」
タイトルも秀逸。

山田太一エッセイ「誰かに書く手紙のように」(うろ憶え)
「私には夢がある。
 各TV局の社長が集まって
 【今後1年間はドラマの視聴率はまったく気にせず
  プロデューサー達が本当に作りたいドラマを
  一切口出しせずにつくらせる】
 という約束をする。
 というものだ」(うろ覚え)
山田太一。流石。













2002/10/15(Tue)


[ 草臥れて。 ]
横尾忠則の最近の連作「Y字路」が、とんでもないことになっている。
自分のアタマの中で。

少し酔ったくらいの状態でその作品群を観ると軽いトリップが
味わえる。
しかしそのトリップ感は今まで自分が感じたどのトリップとも異なる。
映像にしても音楽にしても文字にしても
他人の表現に接する時に、僕はどこかで
「ここではないどこか」に「連れてって」くれることを期待する。
現実逃避。なのかもしれない。
優れた表現とはより良い現実逃避をさせてくれるモノなのかもしれない。
多くの人にとっては。

僕が心惹かれる「表現」「作品」は、より良い現実逃避をさせて
させてもらった後に問題提起をしてくれるモノだ。
元来、そんなにアタマがよくないので、というか少しアタマが
おかしいので複数の問題提起をされるのは困る。

「さあ、君はどっち?」
【どっちの料理ショー】レベルの二者択一で良い。

横尾忠則の「Y字路」は、そのタイトル通り
その作品全てがY字路を正面から見た、まったく同じような
アングルばかりの「絵」である。
しかしその絵からは、とてつもない・・・・・

僕の稚拙な文章では表現できません。

でわまた。


2002/10/10(Thr)